カマキリの食べ物の研究
杉並区立杉並第十小学校3年
渡辺弐子さん
スギナの研究
つくしの生える条件
岐阜県岐阜大学教育学部附属中学校2年
杉江実咲さん
こんにちは。杉並区立杉並第十小学校3年 渡辺弐子です。文部科学大臣賞をいただき、ありがとうございました。
私は昆虫が大好きです。それから、ファーブル昆虫記も大好きです。家でカマキリの卵がかえって、それを育ててみようと思った時、まずファーブル昆虫記のことを思い出しました。ファーブルも産まれたばかりのカマキリに何を与えればよいか、色々実験をしています。けれど、最後はあきらめてしまっています。だから私は、自分にはきちんと育てきれるか不安でした。けれど、毎日カマキリの大きさをチェックしたり、その大きさに合った昆虫をエサとして探しまわったりした結果、最後は無事に成虫にすることができました。カマキリは不完全変態なので生まれた直後から形が変わらず、成長してもあまり自分では驚かないかな、と思っていたけれど、最後の脱皮を完了したら、今まではなかった立派な翅が生えていて、とても感動しました。
毎日カマキリのエサのことばかり考えていたので、そのうちカマキリはどうやってエサを探し、どうやってエサとそうでないものを見分けるのか、疑問がわきました。そこで実験しました。すると、物の動き方に秘密があることがわかりました。
カマキリの育て方を詳しく説明している本は見つけることができなかったので、たくさん失敗もしましたが、自分なりの飼育方法を見つけられて、今はとても満足しています。写真での失敗もあります。昆虫の写真は全て父のスマートフォンの写真で撮りましたが、撮りたいところをうまく撮れないことがたくさんありました。この賞を受賞してデジタルカメラがいただけたので、スマートフォンでは撮れなかった、昆虫の細かい部分の写真をたくさん撮ってみたいです。
昆虫の謎をもっと解明していくことが私の夢です。これからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
こんにちは。岐阜大学教育学部附属中学校の杉江実咲です。今回、文部科学大臣賞を頂き、心より感謝いたします。シゼコンでこの賞を受賞することは、私の憧れでしたので、とても嬉しいです。
この研究を始めたきっかけは、今から3年以上前のことで、庭のあちこちに生えているスギナが、場所や年によって、つくしを多く出すものと、そうでないものがあることに、疑問を持った事でした。
最初はきっと日当たりや土の問題に違いない、と軽い気持ちで取り組んだのですが、予想に反してはっきりした理由がつかめませんでした。色々な仮説を立て、実験・飼育観察を繰り返しました。結果は年に一度、つくしの出る春にしか出ないので、研究は3年もかかってしまいました。3年の間に掘り起こしたスギナやつくしは、いったい何本ぐらいだったのでしょうか。今から思うと、数えておけば面白かったかな、と思います。
研究を始めたころは、いつどこで掘っても同じようなスギナでしたが、何度も掘るうちに違いが出てきました。正確に言うと、スギナには最初から違いがあったのに、研究し始めの私はそれに気付かず、多くの観察を通じて視点を変えることで違いが見えてきたのだと思っています。
そして、その後も庭のあちこちで新しい発見がありました。最初はうまく掘れなかった地中深くに、また、夏・秋・冬の地中に研究の答えがありました。
宇宙などの未知の世界に取り組むことも科学なら、いつも見ている事を繰り返し何度も見て、身近なものに新しい発見をすることもまた素晴らしい科学だと、この実験を通して学びました。
小学校に入学してから毎年、夏休みは研究のまとめで大変でしたが、どの研究も面白く、思い出もいっぱいです。今までずっと研究を頑張ってきた私の中では、シゼコンの存在がとても励みになりました。私は今もスギナの研究を続け、そして今後も科学を楽しんでいきたいと思っています。本日は本当にありがとうございました。
小学校の部 | 中学校の部 | 合計 | |
---|---|---|---|
応募校数 | 539 | 221 | 760 |
応募作品数 | 8170 | 4921 | 13091 |
応募校数 | 応募作品数 | |
小 学 校 の 部 |
539 | 8170 |
中 学 校 の 部 |
221 | 4921 |
合 計 |
760 | 13091 |