第49回入賞作品 中学校の部
佳作

水生植物はプランクトンを選り好みするのか

佳作

千葉県四街道市立四街道中学校3年
 林 実花
  • 千葉県四街道市立四街道中学校3年
     林 実花
  • 第49回入賞作品
    中学校の部
    佳作

    佳作

研究の動機

 一昨年の研究では、ため池31カ所のプランクトンの調査をし、89種類を観察できた(69種類を同定)。プランクトンの種類・密度と水生植物の種類・密度には密接な関係があることが分かった。昨年の研究では、水生植物ごとにプランクトンの調査を行い、沈水植物がプランクトンの多様性を高める効果が1番高いこと等が分かった。しかし、池ごとに環境が異なるため厳密な比較はできなかった。そこで、環境をそろえて、水生植物とプランクトンとの関係を調べることにした。

研究の方法・結果・考察

方法

1.庭に水槽13個を並べて水を満たした。素焼き鉢13個に培養土を充填し各水槽に沈めた。2008年5月から6月に印旛沼の周りの池で、水生植物を採集した(沈水植物:クロモ、オオトリゲモ、コウガイモ、ガシャモク、ササバモ、インバモ、ホザキノフサモ、センニンモ、ヒロハノエビモ 浮葉植物:ヒルムシロ、アサザ、ガガブタ)。水生植物を洗い、水槽ごとに1種類ずつ植えて育てた。1つの水槽には何も植えなかった。
2.印旛沼漁協の池と有機農法の田んぼから、プランクトンを採集し、生物顕微鏡で種類と数を確認後、よく混ぜて、100mlずつ実験水槽に接種した(100種類以上)。3日おきにプランクトンの出現数を調べた。3.実験水槽から水を採取してろ過し、プラスチック製小型容器に満たした。各容器にミジンコを10個体ずつ接種した。市販の緑藻クロレラを毎日スポイトで滴下した。ミジンコの個体数の変動を比較検討した。

結果・考察

水生植物が出すアレロパシー物質による1)実験結果は、これらの水生植物が繁茂している水域における観察結果と一致した。
2)沈水植物のガシャモク、インバモ、センニンモ、ヒロハノエビモは、アレロパシー物質をつくり出してミジンコ類の増殖を活性化していると考えられる。
3)沈水植物でも、ホザキノフサモは、ミジンコの増殖を妨げる効果をもつアレロパシー物質をつくり、プランクトンの種類を貧弱にしていると考えられる。


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