〔研究の動機〕
多くの植物の葉や花弁、集合果(松かさ、パイナップルなど)は、フィボナッチ数列からできる並びでついているといわれている。そこで今回私たちは葉ではなくトゲはどのような並びが見られるかということを考えた。カラタチは発達したトゲをもっている。このカラタチのトゲについて文献を探した。詳しく書かれているものがなかったため、研究し、明らかにしようと考えた。
〔結論と感想〕
カラタチのトゲの回転角は142.1°であり、これはフィボナッチ数列の5分の2葉序とほぼ一致した。つまりトゲは5本で茎を2周するということであり、規則性があることが明らかになった。トゲの角度は俯角が104.9°で下向きであり、トゲとトゲの間隔は2.4cmで、トゲの長さは3.3cmである。このトゲの角度、トゲの間隔、トゲの長さはトゲの位置によらずほぼ一定である。カラタチのトゲの意義について考えると、カラタチのトゲはアゲハチョウの幼虫を盛んに食べるシジュウカラなどの小鳥を守っているのではないかと考えた。シジュウカラの外敵となるネコやヘビは下向きのトゲに阻まれて小鳥が捕れないというわけだ。シジュウカラなどの小鳥を守る代わりに外敵となるアゲハチョウの幼虫を食べてもらうという共生関係が生まれているのではないだろうか。

