第51回入賞作品 小学校の部
佳作

浮き沈みの研究 パートⅢ
~まるでマジック!炭酸水の中で浮き沈みする謎にせまる~

佳作

岡山県倉敷市立琴浦南小学校 5年
岡山県倉敷市立琴浦南小学校 5年
植野 将生
  • 岡山県倉敷市立琴浦南小学校 5年
    植野 将生
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    佳作

    佳作

研究の動機

 夕食の時、父の飲んでいたチューハイにミニトマトを入れてみると、まるでマジックのように浮き沈みを繰り返しました。3年生で「野菜の浮き沈み」、4年生で「浮沈子」の研究をしていた僕は『何の圧力も加えないのにどうして浮き沈みを繰り返すのだろう』と、不思議に思いました。

研究の方法・結果・考察

予備実験

 ブルーベリー、ミニトマト、ブドウ、プルーンをサイダーの中に入れて観察した結果、ブドウは浮き沈みを繰り返したが、他のものは全て浮いたままだった。

追究

1)密度の違いからミニトマトとブドウを実験対象物に決めた。
2)浮き沈みするのは泡が原因か調べた。ミニトマトを食塩水に入れ、ミニトマトより上の食塩水、下の食塩水、ミニトマトの密度を計算した。ミニトマトのへたの部分にゆっくりと少しずつ炭酸水の泡をのせるようにつけて、大きな1粒の泡を付けた。浮くかどうか調べた。
3)チューハイでミニトマトが浮き沈みしたのにサイダーで浮き沈みしないのはなぜかをサイダーの密度、チューハイの密度を計算して考察した。
4)サイダーでよく浮き沈みを繰り返すブドウについて、密度を計算し、ブドウの表面を顕微鏡(約50倍)観察した。銅版にデコボコとツルツルの表面を作り、サイダーの泡のつき方のモデル実験をした。

分かったこと・考察

浮き沈みの原因は、入れる物とまわりの液体がほぼ同じ密度か、入れる物の方がわずかに密度が大きい時で、泡がついたり消えたりすることで物体の密度が変化するからである。
ミニトマトがチューハイで浮き沈みしたのに、サイダーに入れた時浮いたままだったのは、ミニトマトとチューハイは同じくらいの密度だがサイダーの密度はとても大きいからである。
サイダーでブドウがよく浮き沈みしたのは、密度はサイダーよりブドウがとても大きいが、ブドウの表面がデコボコしている為、泡がたくさんつきやすいからである。


1粒の泡がついた様子


ミニトマトの浮き沈み


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