〔研究の動機〕
小学2年生の時、学校の帰り道で初めてアゲハの幼虫を見つけました。見守り隊の方が「毒があるからさわったらだめだよ!」と言ってくれましたが、私は図鑑で見たことがあるのですぐにアゲハだと分かりました。家に帰ってすぐ自転車で幼虫を採りに行きました。これが研究の始まりです。今年で5年アゲハの観察と実験を続けています。
4年生の時に「アゲハの幼虫は最低どのくらい陽(日光)にあたれば生きられるのか?」を実験し、「1、3、6時間陽にあてて育てる」と12匹/12匹すべてが越冬蛹になりました。このことから、5年生では「アゲハの春型(越冬蛹)と夏型の境目はいつだろうか?」と実験しました。結果「日照時間の他に、照度が関係しているのではないか?」という疑問がでてきました。今年は、5年生の研究より、「日照時間・照度を調整しアゲハの春型(越冬蛹)を作る」実験をしました。
〔結論と感想〕
昨年、アゲハも夏は暑いだろうと思いカーポートの下で育てていました。「日照時間が長いのに、越冬蛹になる。日照時間が短いのに、羽化した」ものがいて、日照時間の他に照度が関係しているのではないか?(カーポートの下では照度が弱かったのだろうか?)と考えました。
自然のなかではアゲハの幼虫はカーポートの下のような環境ではなくみかんの木にいるので、今年はみかんの木の下にネットをぶら下げて自然の照度を作り、また人工的に秋の照度を作りました。日照時間を調整しながらその中で幼虫を育てて比べると、日照時間と照度が春型に関係していることが分かると考えました。
しかし予想とは違い、夏の照度でみかんの木の下で育てていたものが越冬蛹になったことで、幼虫は木の中よりも長い時間陽(日光)に当たるところにいることが分かりました。また、予想通り照度の影響で越冬蛹になることも分かりました。
他に、秋の照度でも羽化したり・一度サナギになり約80〜100日後羽化したものがいました。
このことから、サナギになっても気温が下がらないと、羽化してしまうのではないか?と考えました。アゲハの春型には日照時間・照度の他に気温が関係しているのではないかと気が付きました。
新しい疑問ができて、来年の研究を進めることが楽しみです。

