私たちは、去年、川や池の中の微生物の性質を調べ、さまざまな不思議なところを知ることができました。今年は、もっと他の場所にいる微生物を見てみたい、知ってみたいと思い、一時期話題になっていた食品の中の菌を調べてみることにしました。今回、実験で1つ1つ明らかにしていきたいと思いました。
実験
乳酸菌
1.牛乳からヨーグルトをつくれるのか
2.温度・時間により菌の働きは変化するのか
3.菌はpHの値によって働きが変化するのか
4.乳酸菌のエネルギーは何か
イースト菌
1.温度・時間により菌の働きは変化するのか
2.イースト菌のエネルギー源は何か
3.pHの値により菌の働きは変化するのか
納豆菌
1.大豆または他の豆類でも納豆をつくることはできるのか。
2.温度・時間により菌の働きは変化するのか
3.納豆菌のエネルギー源は何か
4.pHの値により菌の働きは変化するのか
実験
無菌作業BOXを作製し、無菌状態でそれぞれのコロニーを作り顕微鏡観察をした。
1)時間による変化において、イースト菌は前半よく働いていたが後半あまり働かなくなった。3つの菌の中でエネルギー源の消費量が1番大きいのかもしれない。もしくは変化する量が限られているとも考えられる。
2)3つの菌ともよく働く温度は40℃だった。菌は温かいところを好むのかもしれない。
3)乳酸菌は酸性、イースト菌は弱酸性~弱アルカリ性、納豆菌は酸性・アルカリ性で、それぞれ好みのpHがあることが分かった。
4)エネルギー源については、乳酸菌は、たんぱく質・炭水化物・カルシウムの可能性が高い。イースト菌は主に糖分、納豆菌では大根・大豆に共通して含まれるものと考えられる。
![]() 作業BOXの中での作業 |
![]() 自作の無菌作業BOX |