第51回指導奨励賞

学校奨励賞 小学校の部

「だんごの研究」

秋田県にかほ市立上郷小学校

校長 東海林 秀礼 先生

 今回は、伝統ある「自然科学観察コンクール」において、6年生齋藤爽彩さんを代表とする本校サイエンスクラブの「だんごの研究」が「オリンパス特別賞」に選ばれ、また指導にあたった齋藤成人教諭に「指導奨励賞」、本校に「学校奨励賞」をいただいたことを大変光栄に感じております。
  本校は、秋田県南部に位置し、校区全体が鳥海国定公園に含まれる自然豊かな、美しい環境の中にあります。全校児童85名という小規模校ですが、一人一人の子どもが明るく伸び伸びと学んでいます。理科、生活科、総合的な学習の時間などにおける自然体験はもちろんのこと、稲作体験学習、なべっこ遠足、たてわり花壇栽培活動、全校親子鳥海登山、鮭の稚魚の放流、全校雪遊び&スキー教室などの諸行事は、本校の子どもたちの心を豊かなものにしていると確信しています。
  また本校では、昨年度から秋田県の「小学校まなび・ふれあい充実事業」に委嘱を受け、一部教科担任制による教育課程編成の工夫を進め、学習指導と児童理解の充実を図ってきました。教師が専門教科や得意教科を受け持つことで、子どもの学習意欲の向上につながること、子どものよさを多面的に見ることができ生徒指導の充実を図ることができるなどの成果を実感しながらの歩みでした。
  このような教育活動から、本校の子どもたちは、自ら学ぶという積極的な学習姿勢を身に着けることができたと考えます。本校サイエンスクラブでは、主な活動期間である夏休み中は、市のロボットコンテスト出場の他に、水泳部や野球、バレーボールなどのスポーツ少年団の活動などが重なり、多忙な中で「だんごの研究」をすすめておりました。おいしいだんごができあがらず、あせった時期もあったようですが、クラブ員が力を合わせて取り組んだプロセスこそが大切だと思います。
  本校では、今回の受賞を励みに、これまでの取り組みを一層充実させながら、心身ともに健康で、自ら学び続ける子どもの育成に努めて参る所存であります。
  最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださいました主催者の毎日新聞社様をはじめ、関係各位の皆様へ心より感謝申し上げます。

指導奨励賞 小学校の部

「だんごの研究」

秋田県にかほ市立上郷小学校

齋藤 成人 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
  本校は、美しい自然に恵まれた農村地帯にあり、多様な自然体験が可能な環境にあります。そのような中で、本校サイエンスクラブは、平成19年度に「笹巻のひみつをさぐる」、平成20年度に「甘酒の研究」、平成21年度に「ドライフルーツの研究」、そして今年度の「だんごの研究」と、子どもたちのアイディアをもとに、身の回りにある食べものやおやつをテーマとした研究を続けてきました。身近なテーマで、しかもおいしく食べられるということもあって、クラブ員の活動意欲には、目を見張るものがありました。また、6年生のリーダーシップ、クラブ内のチームワークは、難しい状況を乗り越えたり、ねばり強く実験観察を続け、結論を導き出す力になったと思われます。
  今回の受賞を励みに、指導者として、子どもたちの科学する心を一層伸ばしていく指導にあたりたいと思います。

「風紋のひみつを探る」

愛知県刈谷市立富士松北小学校

池田 正紀 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。また、同時に大変感激しています。
  本校では、毎年、理科研究を夏休みの課題として出しています。子どもたちは、夏休み前にテーマを決め、計画を立て、研究に取り組みます。1等賞を受賞した「風紋のひみつを探る」の研究は、夏休み前の早い時期からテーマを決め、計画を立て、いくつかの困難を乗り越えて、最後まであきらめずに追究できた研究です。この研究で、手間ひまかけ、丹念に同じことを何度も繰り返す中で、今まで見えなかったものが見えてくる、分からなかったものが分かってくる感激を味わい、自然の美しさにも感動した子どもたちは大きく成長したことと思います。
  今後も、自分たちの見つけた『はてな?』を解き明かしていく喜びの経験や、自然の巧さ、素晴らしさに感動する体験を子どもたちといっしょにしていきたいと思っています。

「む回転シュートはなぜきまるのか?」

国立鹿児島大学教育学部附属小学校

久保 博之 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
  本校では、子どもたちが自然にたっぷり浸り、自然の素晴らしさや不思議さを感じることができるように理科授業の充実を図ると共に、PTAとの連携を図った自由研究指導を行っています。
  今回受賞した2年生の塚田悠介君は、ワールドカップで本田選手の決めた無回転シュートの秘密に疑問をもち研究を行いました。無回転シュートの装置を身近な道具を用いて製作し、疑問を解決するために実験データを繰り返し取っています。そして、ボールをキックする位置によりボールの回転が変化し、飛び方が変わることを見出すことができました。今回の受賞を機に、指導者として子どもたちに自然の中の疑問を納得するまで科学的に追究する喜びを味わわせることができるような指導を今後も継続して行っていきたいと思います。

学校奨励賞 中学校の部

「ポテトチップスの謎
 ~ポテトチップスは揚げるとなぜ曲がるのか~」

千葉県千葉市立緑町中学校

校長 大塚 秀行 先生

 このたび、歴史と伝統のあるこの「自然科学観察コンクール」において、本校の科学部が「ポテトチップスの謎~ポテトチップスは揚げるとなぜ曲がるのか~」の作品で「オリンパス特別賞」を、本校が「学校奨励賞」を受賞することができましたことを、大変光栄に思い、心より感謝申し上げます。
  本校は、昭和22年、新教育制度の実施の中で、千葉市で5番目の学校として開校し、以来、堅実な校風の下で文武両道を掲げて教育活動を展開しつつ、今日に至っております。本校の自慢は、何と言っても学校のフェンス沿いに立つ桜の木です。今年で60年目を迎えるソメイヨシノの巨木が60本並んでいますが、春に一斉に咲く姿はまさに圧巻です。実は、この桜の木に本校の原点を見ることができます。桜の花は、咲いているのは2週間程度ですが、花びら掃き、毛虫掃き、落ち葉掃き、そして桜の木の手入れと、一年を通しての生徒や教職員の地道な桜ボランティア活動が、春に見事な花を咲かせる原動力となっているのです。生徒は、この活動を本校の伝統として代々受けついでいるのですね。
  さて、本校の理科教育の歴史ですが、昭和32年に千葉市の理科教育研究校の指定を受け、昭和33年に千葉市地方科学教育センター(現:理科教育センター)が本校に設置されました。以来、教職員の弛まぬ研修・研究が継続され、様々な成果を収めることができました。この間、昭和56年には、県内でも珍しい「科学研究」を活動の中心とした科学部を創設し、理科教育の発展に邁進してきたところであります。今回の受賞は、こうした長年の積み重ねの賜物と、先輩の先生方や卒業生に改めて感謝したいと思います。
  終わりにあたり、このコンクールを通して、生徒・教員ともども、研究を継続することの楽しさや素晴らしさを実感できましたこと、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係の皆様に重ねて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

指導奨励賞 中学校の部

福島県福島市立福島第一中学校

菅野 俊幸 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
  今回の研究は、通学路のヒメオドリコソウが、場所によって植生が極端に変わるのはなぜだろうという生徒の疑問がきっかけとなりました。普段から「日常生活の事象と学習内容の関連をいかに気づかせるか」、「科学的に解釈する力や表現力をどのように高めるか」を主題に教育活動を進めていますが、見過ごしがちな道端の植物の中にたくさんの「なぜ?」が詰まっていることを逆に生徒に教えてもらった瞬間でもありました。
  研究を進めると、土壌と植生には、沢山の要因が関係し、特定は難しく、まさに「不思議へ挑戦」でした。その中で植生と腐植率に相関関係が見つかった時は、生徒と共に大きな喜びを感じました。研究は、始まったばかりで、やらなければならないことばかりですが、今回の受賞を励みに、今後も生徒と共に不思議への挑戦を続けていきたいと思います。

「最強のカタパルトをめざせ!~ファンタジーを検証する~」

「めざせエコ科学カイロ!II ~コーヒーの第二の人生~」

岐阜県郡上市立西和良中学校

青木 益之 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき心より感謝申し上げます。
  本校は、自然豊かな岐阜県の山間部にある全校生徒18名の中学校です。教育目標「追い求める学習、高め合う仲間」の実現に向け、あらゆる教育活動を通して、自信と誇りを持って生き生きと活動する生徒の育成をめざしています。その手立ての一つとして、理科の授業で学んだ力を生かし、自ら課題を見つけ解決できる喜びを味わうことのできる科学作品づくりに力を入れています。今回の作品づくりで生徒たちは、多くの失敗を乗り越え最後まで追究できた充実感を味わうことができました。さらに受賞によって、生徒に大きな自信と誇りを持たせていただきました。63年の歴史を誇る本校は、今年度で閉校となります。最高の記念となりました。
  今回の受賞を励みに今後もより一層、生徒たちが身近な疑問を探究する楽しさを味わえる指導を心がけていきたいと思います。

「アミガサハゴロモを指標にして都市林の変遷を探る」

静岡県浜松市立蜆塚中学校

細田 昭博 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。
  私は浜松理科教育研究会(浜理研)という自主研修会を主宰し、教員の資質向上・自由研究指導・体験学習など学校教育と社会教育の両面から理科好きな子供たちを育成する活動を行っています。
  小学2年生の時から自宅近くの生息地で6年間にわたる継続観察により、植物の成長とアミガサハゴロモの生活史が密接な関係にあることをつきとめた藤田くんに浜理研から助言指導して研究をすすめました。今回、形態・生態研究の集大成として「アミガサハゴロモを指標にして都市林の変遷を探る」のテーマで賞をとることができました。
  今回の受賞を励みに今後も理科好きな子供たちの育成のために努力を続けていきたいと思います。ありがとうございました。

*

「コードが絡まる秘密に迫る」

愛知県刈谷市立刈谷東中学校

澤 俊幸 先生

 「もう一度、部活動に燃えよう!」
  私が担当した科学部コード班は、夏に部活動を引退した3年生が集まり、結成された臨時科学部です。この臨時科学部の「コードが絡まる秘密に迫る」において佳作を受賞するとともに、指導奨励賞をいただきましたことを心より御礼申し上げます。
  科学部での活動はとても充実したものでした。それぞれの部活を引退してから活動したため、活動期間は8月下旬から10月中旬までと非常に短い期間でした。この短い期間を有意義に使い、研究を進めてきました。混沌とした内容に戸惑う場面も多かったですが、工夫に工夫を重ね、楽しそうに研究している生徒の姿を見ることができました。
  今回の受賞は、生徒だけでなく私にとっても励みであり、研究に価値をもたらすことができました。主催される毎日新聞社様をはじめとする関係者の皆様方に心より御礼申し上げます。

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「吹き矢の研究」

徳島県阿南市立阿南第二中学校

奥村 武史 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄誉ある表彰を賜わり、誠にありがとうございます。本校は先生方や保護者が大変教育熱心であり、赴任した昨年度は理科の好きな生徒とともに「渦輪の研究」を、今年度は担任の生徒とともに「吹き矢の研究」を進めてまいりました。自作実験装置でデータを集めたり、データをパソコンで処理したり、プレゼンテーションを行ったりと3人の生徒の持ち味を活かした研究ができ、佳作に入賞させていただき、生徒たちには大きな励みとなりました。心から感謝申し上げます。2010年6月に地球に帰還した「はやぶさ」は日本中から結集された高い技術力の集積体といわれています。世界一のものづくりの原動力は、職人の技や魂を尊重する日本の文化であり、「丹精」という伝統的価値観であると思います。未来を切り開く生徒たちにその原点となるような科学体験ができるよう、今後も精進してまいりたいと考えています。

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