第50回指導奨励賞

学校奨励賞 小学校の部

国立鹿児島大学教育学部附属小学校

校長 今林 俊一 先生

 このたびは、第50回という節目の年に、本校の5年生である川畑早樹子さんがオリンパス特別賞に、また同じく5年生である塚田匠海さんが佳作に選ばれ、なおかつそれらの指導に当たった有村和章教諭に「指導奨励賞」を、本校に「学校奨励賞」をいただいたことを大変光栄なことであると受け止めております。
 本校は、鹿児島市にある鹿児島大学教育学部に併設された、児童数約980名、学級数27学級の大規模校であり、創立132年目を迎える伝統ある学校です。自然や科学が好きな子供を育てたいと願い、これまで学習林や観察池、理科室等の環境整備や理科授業の充実に取り組んでまいりました。また、緑化活動にも力を入れており、昨年度からはこれまで行ってきた春と秋の一人一鉢栽培に加え、親子での菊作りも行っています。子供たちが日々丁寧に世話をし、秋には数百鉢の菊が一斉に満開を迎える風景は大変美しいものです。植物の世話や観察を通して、子供たちの心も豊かに耕されていくことを願っているところです。さらに、子供たちの理科研究に関する指導に関しては、長年、PTA活動の一環として夏休み前に「親子標本づくり・自由研究講習会」や「親子昆虫・植物採集会」を行っていることもよい成果につながっていると思います。親子で直接自然に触れたり、こだわりをもって研究を進めたりして自然観察の楽しさを共有し合うことは知的好奇心の育成のみならず、感性や情緒の育成の面からも極めて重要なことだと考えます。
 今回の受賞を励みに、これまでの取り組みを一層充実させながら、子供たちの自然の不思議さ、巧みさに気付く豊かな感性や、自らが見出した問題を科学的に追究しようとする問題解決の能力の育成等に努めてまいりたいと思います。
 最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださった主催者の毎日新聞社様をはじめ、関係各位の皆様へ心より感謝申し上げます。

指導奨励賞 小学校の部

埼玉県上尾市立富士見小学校

小川 浩 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
 本校は、市街地という立地ではありますが、自然や生き物に対する児童の関心は高く、飼育・栽培活動が盛んです。自由研究では、そこから科学的事象に気づき、課題を発見し、体験的な活動を通して問題解決をしていくような指導をしております。
 今回健闘賞を受賞した関根萌恵さんの研究も、飼育している烏骨鶏の観察からスタートし、発見した課題を一つ一つ解き明かしていきました。自分なりの考えで検証の方法を考え、準備をし、研究を進めていくこと、それには本人の努力はもちろん、ご家庭の協力も大きな力となっております。
 今回の受賞を励みに、指導者として児童に科学の芽をどう育てていくか、これからも児童の目線と発想に立って考え、「科学を生かした生活を楽しめる人」の育成をしていきたいと思います。

埼玉県春日部市立上沖小学校

古田 ルミ子 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
 「たねってふしぎだね!?」の研究は、3人の児童がそれぞれ夏休みの自由研究で取り組んだものを、命のつながりをテーマとして、「種・花・実」に関連させながら、収集、分類を繰り返し研究を深めていったものです。
 種は、並び方が美しく芸術的でした。そして、神秘とエネルギーがぎっしり詰まっていました。私たちは、自然の不思議に驚き感動しました。
 本校では、豊かな体験を重視した教育活動を行っております。その中で子供たちの感性は磨かれ豊かに育まれています。今回の受賞も子供たちの努力、ご家庭の協力、3学年担任のチームワークが実を結んだ成果だと思います。
 この賞を励みに、子供と共に試行錯誤しながら柔軟な発想で子供たちの指導に当たりたいと思います。

石川県金沢市金沢子ども科学財団

中村 信一 理事長

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
 当財団は、主に金沢市に在住する児童・生徒の科学的な活動などを支援し、科学の心を育むことを目的に平成12年の設立以来、様々な事業を展開してきております。
 今回の受賞はその中心的事業である「科学相談事業」を利用された子供たちへの指導支援に対するものであり、財団としては、その存在意義を賞賛いただくものとして大変光栄に思っております。更に、この受賞は、財団をご利用いただいた子供たちの素朴な疑問から発生するたゆまない科学事象への探究心、そしてそれに応えて応援いただきました関係者のご努力の賜でもあります。この場をお借りしてお礼申し上げますとともに、今回の受賞を契機に、ますます多くの子供たちに財団をご活用いただき、次世代の科学者育成の一助となるよう職員一同、頑張っていきたいと思います。

「カレーうどんの汁はなぜ飛ぶのか?」

科学実験教室サイエンスラボ

講師 田野尻 七生 先生

 このたびは指導奨励賞という名誉ある賞をいただき、大変恐縮するとともに、心より感謝申し上げます。
  サイエンスラボでは独自のカリキュラムにドキドキ・ワクワクのエッセンスをたくさんつめこみ、生徒が自ら考え、発見する実験を行なっております。
 圓城君の「カレーうどんの汁はなぜ飛ぶのか?」では、自分で考えた仮説を基に、様々な角度からアプローチと考察を繰り返してきました。例えば、カレーうどんの汁がはねる現象をビデオで記録してスローモーションで観察・分析する、ふつうのうどんとカレーうどんで比較研究をするなど、その研究からは多くの驚きと発見がありました。根気強い努力の結果、しっかりと理論の通ったすばらしい研究としてまとめ上げ、賞をいただいたことは圓城君にとっても私たちにとっても非常に嬉しいことです。圓城君と共有できたこの喜びを励みに、今後も生徒たちの科学の芽を伸ばす指導に励みたいと思います。

「のぞいてみよう! 淡水プランクトンの世界」
「飛行機のつばさにかくされたひみつ」

国立鹿児島大学教育学部附属小学校

有村 和章 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
 本校理科部では現在、「自然と対話する喜びを実感する子供の育成」を研究主題として掲げ、子供自らが感性豊かに自然に触れ、そこで見出した問題を科学的な方法や手続きを駆使しながら粘り強く解決することを通して、自然や科学に対する見方や考え方を広げ、深めていくことのできる態度や能力の育成を目指しています。その際に大切なことが「こだわりをもって追究し続ける」ことであり、「事実を基に考える」ことであると考えています。自由研究は、授業の延長であり、自立した学びの最終的な姿であるととらえていますが、秋の校内理科作品展の開催やPTAによる講習会等の継続的な実施等を通して、子供の学びに寄り添おうとされる保護者の方々が増えていることも大変ありがたいことです。この受賞の喜びを共有し合いながら、さらなる充実を図っていきたいと思います。

学校奨励賞 中学校の部

国立琉球大学教育学部附属中学校

校長 大城 賢 先生

 このたび、本校3年生の和田裕那さんが「味についての研究3」において佳作を受賞するとともに、本校が歴史と伝統のあるこのコンクールにおいて「学校奨励賞」を受賞することができましたことを大変光栄に思っております。
 本校は琉球大学教育学部附属中学校として、昭和60年4月に開校致しました。開校と同時に、附属学校の使命の一つである先進的、先導的教育実践研究に今日まで取り組んでまいりました。開校当時の研究主題は「自発的に学び取る力を形成する授業の工夫」となっており、研究紀要を紐解くと「高度情報化社会の進行の中で、急激な社会変化が続くなか、社会のさまざまな変化に主体的に対応できるように基礎・基本を習得し、意欲的に学習し続ける能力や態度を身につけた生徒を育てたい」と記されております。以来、当時の研究主題を継続、発展させながら、現在は「基礎・基本の習得と活用能力をはぐくむ授業」をテーマに、各教科において実践研究を進めております。
 理科教育においても,さまざまな自然事象に関心を持ち、基礎・基本を大切にしながら、知識や技能を活用し課題解決に立ち向かう生徒の育成を目指して授業に取り組んでまいりました。今回、佳作を受賞した研究は、まさしくそのような指導の中から生まれたものの1つであります。3年間にわたる研究で,個人の粘り強さや研究能力を高く評価していただいたことは、もちろん大いに喜ぶべきことでございます。しかし、それ以上に嬉しいことは、今回は受賞できなかった研究を含め、これまでの学校としての取り組みを評価していただくことができたことです。今回の「学校賞」の受賞は、本校教員にとって大きな励みとなりました。
 最後になりましたが、このコンクールを通して、生徒・教員ともども、研究を続けることの楽しさや大切さを学ぶことができました。ここに、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係各位に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

指導奨励賞 中学校の部

「飛行機の研究(6) フラップの「すき間」の重要な役割」

国立千葉大学教育学部附属中学校

鈴木 啓督 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。
 本校では「自己理解、自己決定、自己実現」を教育目標に掲げ、教育目標の具現化のために各教科の授業、学校行事などを通して、広い視野に立って明るく生き生きと活動する生徒を育成することを具体目標としています。
 これを受け、理科部会においては、生徒の実態を把握し、できる限り身近な教材を用いた観察・実験を行い、そこから得られた結果をもとにして、規則性や法則性を発見する学習過程を大切にしています。また、2分野では実物を用いた観察や解剖を行うことで、より学びの実感を得られるよう学習の工夫を行っています。これらの活動を通して、生徒が意欲的に学習に取り組み、課題を追求していく態度を育成したいと思います。
 今回の受賞を励みに、今まで以上に努力を続けたいと思います。ありがとうございました。

「紫外線と水によるカンラン石・炭素・金属の変化」

東京都大田区立南六郷中学校

小森 信男 先生

 このたびは伝統ある自然科学観察コンクールにおける指導奨励賞をいただき、心から感謝申し上げます。そして恐縮しております。
 私は18年間公立中学校科学部において、岩石の風化変質実験に関する生徒研究を指導しております。今回の研究でも、生徒たちはとても興味深い結果を出し始めています。そして実験装置も、生徒がかなり創意工夫を加えながら、製作したものです。興味ある現象について継続してデータを積み重ねれば、中学生でも科学者と同等の研究ができると、生徒たちに常に申しております。理科指導においては、毎年自由研究を大切にしています。生徒たちの発想や工夫、独自の表現等が毎年楽しみです。今後の日本の理科教育の発展は、探求学習の重視にあるとも考えています。最後に、私の教育活動に常にご協力いただいている南六郷中学校及び六郷工科高校の先生方に、深く御礼申し上げます。

「メントス・ガイザー発生の原因を探る」

新潟県妙高市立新井中学校

長瀬 美香子 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。
 本校の科学部は数名のグループに分かれ、それぞれの追究したいテーマに沿って研究を進めています。今回受賞した研究は部活動で研究に取り組むにあたって、生徒たちがいつかは挑戦したいテーマとして相談してくれたことがきっかけとなりました。
 キャンディとコーラで起きる不思議な現象は、生徒たちはもちろん私にとっても不可解な事だらけで、時に研究は迷走しつつ進みました。その中で、生徒たちの観察力によって私自身の仮説が覆ったり、生徒が新たな課題を見つけ研究方法を見直すなど、指導者としても大変勉強になった一年でした。研究はまだまだ解明されていない問題が多く残っており、継続して進めたいと考えています。
 今後とも生徒の探究する心を育てるべく努力していきたいと思います。ありがとうございました。

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「ナミアゲハの蛹の色を決める一番の条件はなんだろう?2009」

国立兵庫教育大学附属中学校

竹内 良範 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
 本校の科学部では、「兵庫県加東市やしろの森に生活する生物たち」というテーマで、3年間調査研究をしてきました。科学部員である橘智子さんは、森のギフチョウ、ミドリシジミなどを調べる一方で、小学5年生の時から取り組み続けているテーマ「ナミアゲハの蛹の色を決める一番の条件はなんだろう?」で、追究し続けています。毎年、予想をもとに条件設定し、実験観察を行い、得た結果から自分なりの考察をしています。私の方へは、小学6年生の頃から相談に訪れており、実験方法や出てきた結果からの論議や、参考文献などで助言してきました。彼女が一番素晴らしいことは、大変粘り強く自分の考えに基づいてレベルアップしながら研究を続けている点だと思います。『科学者としての芽』を十分予感させるような中学3年生となりました。今後の活躍にさらに期待を寄せています。

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「自然を見つめて「ドロアワモチ」のRESEARCH3」

沖縄県伊是名村立伊是名中学校

増田 佑一郎 先生

 このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
 今年度の4月より臨時職員として沖縄県北部の離島、伊是名島にある伊是名村立伊是名中学校に赴任して以来、毎日雄大な自然と素直で明るい子供たちに囲まれて、理科教員という仕事の素晴らしさを実感しています。
 今回の研究に微力ながら関わらせていただく中で、私自身も研究者の東江あやかさんからたくさんの事を学びました。
 自然を愛する気持ち、育て見守ってくれた人々への感謝、そして何より努力を「続ける」ことの大切さです。そういう意味では彼女こそが「指導奨励賞」だと思います。
 ですが、今回の受賞は私の今後の指導を「奨めて励ます」ものだと素直に受け取り、子供たちに科学の魅力を伝え、科学を愛する生徒を育てられるよう、これからも精進していきたいと思います。

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