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今回は、伝統ある「自然科学観察コンクール」において、本校の5年生である中村優里さんの「ポニーテールはなぜ揺れる? 振り子のふれ方の研究」が、「1等賞」に選出され、なおかつその指導にあたった柊原礼士教諭に「指導奨励賞」、本校に「学校奨励賞」がおくられたことを大変光栄に、また名誉なことと思っております。
私が言うのもはばかられることですが、本校の理科の授業に関する環境は、大変恵まれたものになっています。2年生から理科の授業は、専任4名、非常勤講師1名の理科専門の教員によって行われています。しかも、理科専用の教室が3つあり、実験が頻繁に行われる要因となっています。それぞれの理科室の周辺には、岩石、化石、虫、貝、動物の標本が並べられ小博物館の雰囲気を出しています。さらに動物の剥製が飾ってある列品室、水槽が多くおいてあるミニ水族館、ハムスター、アヒル、ニワトリ、ウサギがいる動物小屋などもあります。こういう環境の中で、児童の理科に関する興味が自然に湧き上がってくることに期待しているのです。
慶應義塾の創設者福澤諭吉は、実学つまりオブザベーションとリーズニングを大切にするサイエンスの考え方を重視しました。そして、幼稚舎生に理科の実験をさせる設備を整えたいと思っていました。福澤の没後10年にあたる明治44年には、まだ三田にあった幼稚舎に各種実験器具を揃えた理科実験室が完成し、既に5・6年生は理科の授業を専門の教員が行う専科授業となっていました。こうした伝統が、今の幼稚舎に生きていると考えています。
そして、5・6年生には夏休み、理科のレポートを書くことを必須にしており、それを夏休み後に開かれる作品展に展示します。今回の中村優里さんのレポートも、この課題に出されたものでした。今回の受賞も、これまで記した幼稚舎の理科教育の伝統が実を結んだ成果の1つではないかと思っています。
最後に、このコンクールを主催した毎日新聞社様をはじめ関係各位の皆様に、このような機会を与えてくださったことに心より感謝を申し上げます。
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