第48回指導奨励賞

学校奨励賞 小学校の部

岐阜県池田町立八幡小学校

校長 中村 昌秀 先生

この度、伝統ある貴会主催の「第48回自然科学観察コンクール」において、3年生の竹中万智さんが、文部科学大臣奨励賞を受賞し、併せて本校が、学校奨励賞の栄誉をいただきましたこと大変光栄に存じます。貴会並びに関係各位に、心より深く感謝申し上げます。
  本校は、岐阜県美濃地方の西端で、伊吹山、池田山麓に位置し、田園や茶畑が広がる自然に恵まれた地域にあります。理科教育の盛んな地域で、毎年、「夏休みの科学作品展」には、揖斐郡内から多くの優秀な作品の応募があります。本校でも毎年30点余りを応募し、よい評価を得る作品もあります。今年度も研究や科学工作の部で入賞した作品が12点ありました。457名の児童の中で70名程の児童が夏休みに科学作品に取り組み、科学に対する興味・関心は、保護者も高く、教育文化の高い地域であると感じています。
  児童の作品は、低学年では、生活科の学習を発展させた長期にわたる継続観察が多くあります。高学年では、理科学習や総合的な学習を発展させた継続的な観察だけでなく、科学工作への取り組みも年々増えてきています。実験を繰り返して取り組んだり、家族の協力を得たりしながら作品を完成させているものが多く、科学作品や科学工作への取り組みが親子のふれあいの一役を担っているといえます。
  近年、日本の児童生徒の理科離れが叫ばれています。こうした状況の中、本校では日々の理科学習はもとより、どの学習においても児童の関心・意欲を引き出すことを大切にし、自ら考え意欲的に追究する姿の育成を実践研究の重点に掲げて取り組んでいるところです。
  今回、このような立派な賞をいただけたことは、これまでの児童の取り組みに対する評価であり、次への意欲につながる節目として受け止めたいと存じます。また、陰から子供たちをサポートしてくださっている保護者の理解と協力があってのことだと思っています。
  今回の受賞を励みとし、さらに自然や科学的な事象への興味・関心の持てる児童の育成に一層尽力していきたいと思っています。

指導奨励賞 小学校の部

「固くなるぞうきんの秘密」

茨城県取手市立稲小学校

古島 正 先生

 この度は、名誉ある賞をいただくことになり、大変光栄に思っております。心から感謝申し上げます。
  本校では毎年夏休みに自由研究の課題を出しており、理科研究の作品が数多く集まってきます。夏休みの研究は、根気強く、毎日実験や観察を続けなければなりません。時には行き詰まることも多々ありました。しかし、疑問に思ったことを実際に実験・観察を通して解明されていく過程は大変興味があり、私も子どもたちといっしょになって夢中になってしまいます。また、それをまとめ上げたときの子どもたちの笑顔は最高です。
  今回の受賞は、本校でともに自由研究の指導に取り組んできた全職員のものと受け止め、今後の励みにしたいと思います。これを機会に、ますます児童1人1人の発想を生かし、科学する心、創造する芽を育てていきたいと思っております。

「なんじゃもんじゃ オオマリコケムシ」

茨城県つくば市立上郷小学校

大山 喜裕 先生

この度は、名誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に心より感謝申し上げます。
  古澤裕人さんの研究「なんじゃもんじゃオオマリコケムシ」は、オオマリコケムシという生き物はムシなのかコケなのか、その正体を明らかにしたいという素朴な疑問からスタートした研究です。広範囲にわたって検体の採集を行い、博物館にも足を運び専門の先生に聞き取りも行いました。また、長期間にわたって調査し、非常に熱心に研究に取り組んだ結果、その特徴を詳細に調べることができました。研究を通して、検体が持つ毒や、増え方、水質との関係について更なる疑問を持ち、関心を深めています。
  今回の賞は、何よりも子供の努力と、ご家庭での励まし、日頃よりのご支援によっていただくことができました。今回の研究を通して、家庭における教育力の大きさを感じると同時に、その大切さを考えさせられました。

「砂山の秘密を調べよう」

茨城県阿見町立本郷小学校

宮本 直樹  先生

この度、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮すると共に、心より感謝申し上げます。
 小学校における科学教育は探究活動を通して、「問いを立てる楽しさ、仮説を立てることの楽しさ、観察・実験することの楽しさ、自分なりに結果から結論を出す楽しさ」を実感させることが重要であると考えております。そのため、探究活動を行う中で、子どもなりの考えや表現を大切にしています。その根底には、科学は考えや表現を子どもなりに楽しむ文化的側面をもっており、科学は暫定的で可変的な面があることを子どもに気付かせたい思いがあるからです。
  松原さん姉妹の研究は、「問いを立てる楽しさ」「自分なりに結果から結論を出す楽しさ」が感じられる作品であると共に、数量化の大切さも示してくれました。また、算数と理科との関連性も示すことができたことと思います。
  今後も、科学教育を通して科学する楽しさを実感させていきたいと思っております。

「変形菌はどのように餌を見つけるのか?」

東京都中野区立桃園第三小学校

寺田 礼子 先生

 この度は、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。
  伊知地直樹君の研究「変形菌はどのように餌を見つけるのか?」は、自宅の庭に偶然生えた変形菌に興味をもち、昨年度の夏から観察や実験に取り組むようになりました。
  伊知地君は、継続した観察の中の疑問をそのままにせず、菌類の特別展に出かけ学芸員の先生に教えを受け1つ1つ解決しました。
  そして、今回は「感覚器官を持たない変形菌は、どうやって好きな食べ物を選ぶのか」について疑問をもち、その謎を解いていきました。追究の方法として5分ごとにデジカメで変形菌の動きを3日間撮影するなど貴重なデータの上、研究をまとめました。
  今回の受賞を励みに今後も子どものひたむきな歩みに心を寄せていきたいと思います。

「「たんま」のかわりを見つけるよ」

岐阜県大垣市立宇留生小学校

加藤 みき 先生

この度は、伝統ある貴コンクールにおきまして、このような栄誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。
  大矢ちはるさんの研究「『たんま』のかわりを見つけるよ」は、大好きな体操の練習を近くの公園でも続けて、自分の技を磨きたいという願いから始まった研究です。“たんま”という体操の練習には、なくてはならない粉の発見に向けて、身近にある材料を集め、条件を細かく設定し、自分の体で確かめながら、納得がいくまで実験を繰り返し行いました。疑問に思ったことを粘り強く1つ1つ解決し、自分の“たんま”を発見する喜びを味わったようです。
  今回の賞は、子供自身の意欲と努力、そして何よりも保護者の温かいご支援とご協力によっていただくことができたものです。今後も子供たちが自然事象に関心を持ち、発見の喜びが味わえるよう、努力していきたいと思います。

学校奨励賞 中学校の部

茨城県美浦村立美浦中学校

校長 宮本 経之 先生

この度、「第48回自然科学観察コンクール」において、本校科学部・下川原澄さん他10名の「水質の変化する要因を探る」が3等賞に入選するとともに、本校が歴史と伝統のあるこのコンクールにおいて、「学校奨励賞」を受賞できましたこと大変光栄に思っております。ここで、主催されました毎日新聞社様はじめとする関係各位に心より御礼を申し上げます。
  本校は、教育目標でもある「豊かな心をもち、たくましく生きる生徒の育成」を目指して、国や県などの教育指導方針や生徒、地域の実態を十分に踏まえながら学校経営を進めております。また、1村1中学校でもある本校は地域との結びつきが強く、「郷土を生かした学習」にも力を入れております。「郷土を生かした学習」とは、美浦村の自然、環境、文化、伝統、産業、人々、施設などを生かした教育活動をいいます。特に、本校科学部は長年にわたり、霞ヶ浦の水質検査研究などを行い、素晴らしい実績を上げてきました。今年度に関しても、年間を通して研究実践を重ねており、この実績が認められ、「環境問題に関する中学生国際会議」などに2回にわたり参加する場を得ることもできました。
  また、校内研修においても、「自ら考え、生き生きと活動する生徒の育成」を研究主題とし、理科教育では「見通しをもち、主体的に問題解決を図ろうとする生徒を育てる理科学習指導の工夫」を重点に教育活動を展開し、授業の充実を図っております。そして、1つの取り組みとして、3年生の理科の授業では少人数授業も取り入れ、生徒の達成感や成就感をもたせるとともに興味関心を高めております。
  今回の受賞を励みにして、更に理科教育にも力を入れ、目指す生徒像の1つでもある「自分の考えをもち、ねばり強く学習する生徒」を育てていきたいと考えております。本当にありがとうございました。

指導奨励賞 中学校の部

「大雨・大地震!茨城県の地盤は大丈夫?」

茨城県牛久市立牛久第三中学校

高野 朋子 先生

この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
  今年度の4月から本校科学部の顧問となり、五里霧中の中で生徒と共に手探りで活動を行い、中学生であるこの時期だけ、そして牛久の豊かな自然の中だけでできる活動というものを大切にしようと心掛けてきました。本校の最上階にある理科室からは素晴らしい牛久沼の風景が見られます。そして、土日になればすぐにでもその牛久沼に野外調査に行くことができます。そういった恵まれた環境の中で生まれる、素朴な疑問、自由な発想を大切にしていくことが子どもたちの豊かな感性を育てることにつながると考えています。そして、この体験を大人になった時にふと楽しかったと思い出してくれることを願ってやみません。
  今後も、より多くの子どもたちに理科の楽しさを伝えるべく、身の周りの豊かな自然に目を凝らし、子どもと共に成長していけるよう指導していきたいと考えています。

「水が生み出す真実のパワー
〜蒸発した水で車は動くのか〜」

茨城県稲敷市立新利根中学校

松田 光朗 先生

 このたびは、指導者奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
  1学期が始まると、「今年は、何を調べようかな?」という言葉を耳にします。研究をしたいと自主的に集まるそんな生徒たちは、自分たちを理科部(本校にそのような部活はありません)と呼び、夏休みや休日を使いながら研究を進めることに自信を持ち取り組んでいます。
  今回出品させていただいた作品は、バイオガソリンの開発や原油価格の高騰がニュースで取り上げられたことに加え地球温暖化を防止しようとする生徒の願いが生み出したものです。私も生徒とともに「こうやればうまくいくんじゃないの?」などといいながら一緒に科学の魅力に取り付かれてしまいました。
  私は科学というものは、人をひきつける力があると思っています。1人でも多くの生徒が、科学に魅了されるよう授業や研究の手助けをしていきたいと思います。

「意外に鈍感!?
ナメクジモデルの塩に対する感じ方」

茨城県立霞ヶ浦聾学校中学部 

塚本 明美  先生

このたび、思いもかけず指導奨励賞受賞のお知らせをいただき大変驚きました。心からお礼申し上げます。
  今回の研究は、試料への塩の暴露と計量にそのほとんどの時間が費やされる内容でしたが、夏季休業中、部活動の合間をぬって理科室に通った岡野君は、弱音も吐かず試行錯誤しながら実験と分析に取り組み、「意外な」結論を得るに至りました。
  言語力の育成を基盤に、準ずる教育を進めている聾学校では、担任をはじめ全ての教員が1人1人の子どもに応じた支援を行っております。そうした日々の指導の積み上げによって思考を司る言葉が育ち「理科」が教科として成り立って参ります。今後、障害の特性に配慮しながら、子どもたちが学びとるべき科学的な内容を明らかにして、授業づくりの力量を身に付けていきたいと思います。本当にありがとうございました。

「金属を混入した水で、植物は育つか」

東京都千代田区立九段中等教育学校

安川 礼子 先生

このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
  本校では「自主自律の精神Be yourself」を目指し、理科においても自由研究を夏休みの課題として全員が取り組んでいます。
  日頃の授業では、考察力の育成を重視しています。観察実験後のレポート作成では結果を表やグラフにまとめ、そこから何がわかるのか論理的にまとめていくということを繰り返し行っています。その際、間違いをおそれず、小さな「気づき」でも自分が考えたことすべてを書くように指示しています。生徒が書いたことについて評価するだけでなく、コメントを返すことで、自分が考えたことを科学的に表現する力がついていき、理科への興味・関心も高まっていくようです。
  今回の受賞を励みに、今後も生徒の科学的な思考力を高め、生徒が科学のおもしろさを感じてくれるような指導を心がけていきたいと思っています。

「衣類に付いた花粉の落ちにくさに関する研究」

静岡県磐田東中学校 

鈴木 望 先生

 このたびは、指導奨励賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。何より、生徒の作品に光を当ててくださいました審査員の先生方、心よりお礼申し上げます。
  生徒の小笠原さんは普段から「花屋のユリの花は葯が取られていてかわいそう」と感じ、「なぜユリの花粉は衣服に付くと落ちにくいのか」という疑問をもっていました。私はユリ花粉表面の構造によるものと予想しましたが、そうではありませんでした。そして、実験を進めていくうちに、衣類に付いたユリ花粉を落とす方法を発見することができたのです。今回の実験を指導していく中で、私は「子どもの発想のすばらしさ」「身近な自然現象の中に大きな発見が隠れている」ということを痛感しました。
  今回の受賞を励みとし、今後も生徒のもつ「自然に対する何気ない疑問」をくみ取り、育てていければと思っています。ありがとうございました。

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