第48回指導奨励賞

学校奨励賞 小学校の部

茨城県つくば市立桜南小学校

校長 栁下 徳行 先生

 この度は、伝統ある貴会主催の「第47回自然科学観察コンクール」において、5年生の丸山諒太君が文部科学大臣奨励賞、6年生の服部篤彦君が3等賞に入賞した上に、思いもかけず本校が名誉ある「学校奨励賞」の栄に浴しましたこと、大変光栄に存じます。学校を挙げて喜んでおります。貴会並びに関係各位に、心から感謝申し上げます。
 本校は、児童数525名、職員27名、つくば研究学園都市に位置しております。学区内や周辺には、多くの官・民の研究機関や大学があり、保護者の中にも研究機関に勤めている方が多くおります。反面、田畑など自然はまだ残されており、理科の学習や生活科学習、総合的な学習の時間など教科全般にわたり、自然や人材などを有効に活用できる恵まれた環境にあります。
 また、伝統的に科学自由研究に取り組む雰囲気が学校にあり、今までにも本コンクールや県児童・生徒科学作品展で文部科学大臣賞受賞者や入賞者を輩出してきました。
 本年度も、理科主任を中心に、6月頃から、作品への意識づけが始まり、7月には以前に入賞した作品やプリントを活用しての「自由研究のまとめ方」の指導、研究相談日の実施、夏休みから9月中旬までに完成させるスケジュールで取り組んできました。夏休みの宿題ではない。つまり、全員やるのではなくやりたい子だけが取り組む方法(希望者)をとっておりますので、 夏休み前から実験や観察をスタートした意欲ある子もみられました。
 今回、このような素晴らしい賞を学校としていただきましたのは、科学や自然に親しむ恵まれた地域環境や伝統もありますが、なんと言っても、子ども自身の探究心と実践力、そして陰から我が子をサポートして下さいました保護者の理解・協力あってのことだと思います。
 本校教育目標は「未来を見つめ心豊かにたくましく生きる子の育成」~21世紀に生きる人づくり~ですが、賞を励みとして、理科好きの子どもを一人でも多く育てていきたいと思います。

指導奨励賞 小学校の部

「パンきじとイーストきんの働き大調査」

富山県富山市立芝園小学校

伊藤 恵子 先生

  伝統ある貴コンクールにおきまして、このような栄誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。
 酒井琴野さんの研究「パンきじとイーストきんの働き大調査-パンがふくらむひみつ-」は、家族とのほのぼのとしたかかわりの中で生まれた素朴な疑問からスタートした研究です。予想と異なる結果や曖昧な結果が出たときには、1学期の植物の学習を生かして条件を整理し「変える条件、変えない条件」を細かく設定して納得がいくまで実験を繰り返し行っていました。優れた観察力と粘り強さで疑問に思ったことを一つ一つ解決し、多くの発見と感動を得ることができたようです。
  今回の賞は、何よりも子供自身の熱意と努力、また、保護者の温かいご支援とご協力によっていただくことができたものです。今後も子供たちが「自然に親しみ、自然を学び、自然について考える楽しさ」を実感できるように、日々努力を重ねていきたいと思います。

「土笛の音のひみつをさぐる」

長野県伊那市立伊那東小学校

飯澤 隆 先生

 この度は、伝統ある貴コンクールにおきまして、「指導奨励賞」という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
 私の担任しております、伊那東小学校3年菊組では、2年生のときに行ったドングリ笛作りがきっかけで、土笛作りにのめり込んでいきました。そして、350個程の土笛を作りました。その笛を使って、演奏をしていくうちに、様々な疑問がわいてきました。今回は、その疑問を子どもたちの発想で、観察・実験をし、解決してきました。とても、素晴らしい発想とねばり強く追究する姿に驚かされました。理科離れが叫ばれるなか、子どもたちから「研究するのっておもしろいね」「夏休みに研究をしてみよう」と感想を言う子も出てきました。
 今回の受賞を励みに、今後も子どもたちと一緒に自然のなかで、ものやことの不思議を追究し、理科好きな子どもを育てていけるように努力していきたいと思います。

「メダカなぜいない?」

長野県佐久市立岩村田小学校

馬場 英晃  先生

この度は、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮いたしております。そして、心より感謝申し上げます。
 「児童の教育は、児童にたちかえり児童によって児童のうちに建設されなくてはならない。そとからではない、うちからである」。これは今から80年あまり前、信州教育の礎を築かれた淀川茂重先生が、自身の教育実践をまとめた『途上』という本の中で述べた言葉です。私は、この理念を心に据え、学校生活や授業に取り組んでいます。子どもたちの研究「メダカなぜいない?」も、「やっぱり佐久だけにメダカがいないのはおかしい」というH君の問いから始まり、子どもたち自身が“分からなさ”や“もやもや感”をつなぎ合い、自ら追究の道筋を創りながら進めてきたものです。
 今回の受賞を励みにして、今後も子どもの内側にあるこだわりに目を向け、そのひたむきな歩みに心を寄せていきたいと思います。

「「もしも〜し!」〜糸電話
音の伝わり方の秘密〜」

岐阜県池田町立八幡小学校

高木 健 先生

この度は栄誉ある「指導奨励賞」をいただくことになり、大変恐縮するとともに、心から感謝申し上げます。
 日ごろ、「理科の楽しさ、おもしろさを子どもに味わってほしい」という願いを持って、子どもに接しています。理科の授業では、より身近なものを教材として利用した実験や、グループの仲間とともに楽しく予想し合う活動を柱として、日々の授業を展開しています。そんな中で、キラリと光る発言や考えを目にすることが度々あるのです。
 今回の研究、「『もしも~し!』~糸電話 音の伝わり方の秘密~」は、夏休みの1カ月半という長い期間をかけて、追究を重ねた力作であります。妹が不思議に思った糸電話を題材として、はじめは1つだったキラリが2つ、3つと増えていく……。自らの課題に向かって、追究し続けた彼の記録を目にして、これからも理科が好きだという子どもを一人でも多く育てていけるよう努力したいと強く思いました。ありがとうございました。

「マツの気孔観察ー
汚染度の調査方法と気孔数増加の謎を探る」

宮崎市宮崎科学技術館 学習指導員

緒方 東五 先生

 この度、伝統ある貴研究会より栄えある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。
 本館では夏休みに、自分のテーマを持って実験・観察を行う「継続研究館」という講座があります。今回、受賞した竹之前槙太郎さんは環境問題に関心を持ち、マツの葉の気孔の汚れを指標に、身の回りの空気の汚れを調べたものです。館での研究発表会では、交通量の多い場所、特に渋滞場所で空気の汚染度が高いことを発表しました。
 しかし、観察から生まれた疑問は、マツの葉の空気汚染に対する適応という新たな疑問を生んだのです。次々に生まれる疑問を解決していこうとする本人の姿勢が、科学に対する興味関心の深さを物語っていました。
  今回の受賞を励みに、「なぜ?なぜ?」と疑問をぶつけてくる子どもたちを正面から受け止め、共に発見の喜びを味わっていきたいと思います。

学校奨励賞 中学校の部

千葉県千葉市立新宿中学校

校長 飛鳥井 航一 先生

この度、「第47回自然科学観察コンクール」において、本校生徒、石野真奈美さんの「砂漠にできる波状模様の研究」および鶴岡薫さんの「なぜしゃもじにボツボツがあると御飯がつかないのか」が佳作に入選し、今井功教諭が指導奨励賞を、そして本校が「学校奨励賞」をいただけたことに心より喜ぶとともに、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係各位に心より御礼申し上げます。
 本校では私が校長として赴任しましてから、「新宿中を心あたたかな学校にしよう」ということを経営の重点において参りました。生徒会でも「新宿中を日本一心あたたかな学校にしよう」というスローガンを掲げ、活動しております。
 また、心を育てるのと同時に、本校のめざす生徒像として「探究する学習」というものがあり、探究する生徒の育成にも力を入れています。特に、本校の理科教育は「自ら課題を持ち、確かな学力を育む」を重点に教育活動を展開しております。知識や技能の向上はもちろんのことではありますが、それだけではなく、自ら課題を見つけ、より良く解決する力を身につけさせることを目標にして、科学が好きな生徒の育成に努めています。理科の自由研究は生徒の課題解決の力が発揮される場所であると考えています。生徒は自らの疑問を解き明かしていく過程で、学び取ることが多いと思います。それは、科学の手法を使って様々な問題を解決し、研究をまとめた生徒の心には達成感や成就感が残ります。この達成感や成就感が他の生徒への刺激となり、生徒の相互作用によって様々な活動への良いエネルギーとなっていくと考えております。
 今回の栄えある賞を受賞できたことを励みに、「科学好きな生徒」を育てたいと考えております。ありがとうございました。

指導奨励賞 中学校の部

「校庭のワカメの謎を探る〜第3報」

茨城県稲敷市立東中学校

幸田 裕子 先生

このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心からお礼申し上げます。
 夏休みになると、理科室には「知りたい」「調べたい」「試してみたい」という思いに満ちた生徒たちが集まります。生徒たちは、豊かな発想と素晴らしい感性を理科室の中で繰り広げ、自然の中に見つけた疑問に挑戦していきます。
 今回の研究では、イシクラゲの謎の生態を探るべく毎日、観察と実験を繰り返しました。多くの壁にぶつかりながらも試行錯誤の末に、発見をしたときの生徒の満足げな笑顔は忘れられません。論文をまとめあげる頃には、生徒が何百枚もある細胞の写真の中から必要とする細胞をすぐに探し出すことができるまでになっていたのには驚かされました。
 生徒たちが探究を通して科学の楽しさを知り、様々な力を身につけていく瞬間をそばで感じることができることが私の何よりの喜びです。今回の受賞を励みに、科学を楽しむ一人の仲間としてこれからも頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。

「砂漠にできる波状模様の研究」

千葉県千葉市立新宿中学校

今井 功 先生

この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。
 本校では、「自ら課題を持ち、より良い解決ができる生徒の育成」を目指し、夏休みに一人一研究として取り組ませています。
 授業では日頃より、科学の手法である、観察・実験の技能を高めるように努力して参りました。その科学の手法の基礎・基本が身につくことによって、よりよく課題解決ができるようになると考えているからです。
 次に、観察・実験が終わると、実験レポートを書かせるようにしています。実験結果からわかることや考察は授業でまとめますが、実験で気づいたことなどは自由に記述させ、生徒の感性や表現力の育成をめざしています。
  今回の受賞を励みに、今後も生徒の感性を高め、生徒と共に「探究する心」を持ちながら指導していきたいと考えております。

「指の長さの比は黄金比に近づくのか」

京都府立命館中学校

木本 正彦  先生

 このたび、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。
 本校のサイエンス部は伝統があり、一貫して一人一人の科学的知的好奇心を大切にしてきました。それぞれの生徒たちが独自のテーマをもち、さまざまな角度からアプローチし、壁にぶつかると、いっしょに考えるという姿勢で指導してきました。最近では、「驚きを感じる心」「観察する力(見抜く力)」「おもしろいと感じる心」「粘り強い気持ち」が生徒たちには最も必要ではないかと思っています。
 今回出品させていただいた作品に取り組んだ生徒は「フィボナッチの数列の二項間の比は黄金比に収束する」を深く理解し、「黄金比はなぜ美しいのか」という大きな問題への答えを見いだす一つの試みでした。
  今回の受賞を励みに、これからも生徒たちの探究心を大切にして、科学する楽しさを味わいながら指導していきたいと思います。

「The ladies hold INTIA TIVE」

高知県土佐中学校

武市 暢久 先生

このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
 本校は、生徒の自由な発想を大切にし、進取の気質を育む教育をモットーとしています。授業でも、あたりまえと思われていることにも「本当かな?」という思いをぶつけることの大切さを語りかけています。
 今回出品させていただいた作品は、生徒が小学2年生の頃に、家族との作業の中で不思議に感じた「花すべりひゆの閉花時刻のばらつき」について、粘り強く多様な角度から研究したものです。私は、花の一日に生活時間をあわせる難しさや、自然環境に左右され思うように進まない研究にくじけそうになった時にアドバイスした程度であり、家族の励ましを支えに一人で頑張った生徒の成果を認めていただけたことを大変感謝しております。
 今回の受賞を励みに、今後も生徒の探究心を高め、科学の楽しさを感じてくれるような指導を心がけていきたいと思っています。

「風と羽のコラボレーションⅡ
一回って、回って、回って、変わる!−」

沖縄県沖縄尚学高等学校附属中学校

伊元 九弥 先生

前年度に引き続き、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝いたします。本賞の内定を頂いてからというもの、昨年度以上に恐縮しきりの日々を送っています。
 私の指導方針は、生徒の科学に対する興味・関心を引き出す材料を提供し、生徒のアイデアに可能な限り私たち大人の常識を当てはめずにサポートしていくことを念頭に置いた指導を基本としています。すなわち、生徒本人の探究心や好奇心追究への情熱が、逆に私を後押ししてくれた結果の指導奨励賞だと確信しています。審査員の先生方に対してお礼申し上げると同時に、本校の生徒たちへこの場を借りて感謝の気持ちを言葉に表したいと思います。「ありがとう。そして、2年連続文部科学大臣奨励賞を受賞した塚本真依さん、本当におめでとう」。
 これからも、生徒たちの不思議に対する心の動きや発想に注目しながら、共に成長していけるような指導をしていこうと思います。

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