子供の科学 科学のちから

アリの重さをはかる!?

夏休み、アリの観察をした力くん。観察しているうちに、アリの体重が気になってきた! でも、すごく軽いアリの体重は、家の体重計でははかれそうもない…。さて、どうしよう?

アリって小さくて軽いけど、
いったいどのくらいの重さなんだろう?


  • アリの観察をしていたら、アリの重さが気になってきた! アリってどのくらいの重さなのかなぁ。体重計に載せてもムリそうだし、どうやったらはかれるんだろう。
  • 塩500gの袋には、たくさんの塩の粒が入っているわね。あの一粒をはかる方法を考えれば、はかれそうだけど…。
  • そうか、アリをたくさん集めて台所のはかりで重さをはかれば、アリの数で割り算してはかれるかな?
  • でも、うちの台所にあるはかりは1kgまではかれるけれど、1目盛りが5gよ。水1cm3が1gでしょ。1cm3にアリはたくさん入りそう。とても台ばかりでははかれないわね…。
  • アリの重さがはかれるか試したことはないけれど、手作りで敏感な天秤(てんびん)を作ると、かなり精密にはかることができるよ。1000分の1gまではかれるから、10万円くらいする電子天秤と同じくらい、小さな重さをはかれるんだ。

材料:軽くて細長い棒(今回使ったのはひのき厚さ1mm 幅5mm 長さ90cm。日曜大工の店や模型屋にあります)。割りばし。まち針。まち針を通す少し大きな穴をあけるための画びょう。30cmほどの定規。

  • この天秤作りのコツは、できるだけ長くて軽い棒を使うこと。軽いとたわみやすいから、今回は5mmの幅があるものにした。おもりは、相手がアリだし、軽いティッシュペーパーにしてみた。まず台所にあるはかりでティッシュペーパーの重さをはかってみようか。
  • 2枚重ねのティッシュペーパーは、10枚で10gだ。1枚が2枚重ねだから、薄い1枚が0.5gだよ。
  • 縦横をそれぞれ10分の1に切ると、一切れの重さは?
  • 0.5gの100分の1だから…1000分の5g!
  • その一切れを棒の右端に乗せて、天秤が下がる長さを定規で調べてごらん。
  • だいたい10cm下がったよ。1000分の1gでは、5分の1の約2cm動くことになるね。
  • じゃあ、家の庭にいるアリの重さを調べてみよう。
  • つかまえてきたよ! 小さいのと、少し大きいの。
  • 細く割いたティッシュを端に付けて、まずバランスをとって、目盛りを読み、次に、アリをティッシュにしがみつかせてはかろう。アリが天秤の棒に移動しないうちにね。
  • 大きいのが5/1000g、小さいのが2/1000gだ。アリってこんなに軽いんだね。それに、はかりではかれないほど軽いものをはかれるのはすごいね。もっといろんな小さなものも調べてみよう!!
注意 実験に使ったアリは、元いた場所にはなしてあげようね
まとめ 軽すぎるものは家にあるはかりでははかれないよね。この天秤があれば、羽毛や小さい葉っぱもはかれちゃう!

まずは2枚重ねになっているティッシュペーパー10枚の重さをはかり、重なっているのをはがして、さらにそれを100等分しよう。




軽い棒で長い天秤をつくって、慎重にバランスを取ろう。そして、片方に 1000分の5gのティッシュペーパーをそっとのせると…?

ティッシュペーパーにアリをのせたら、天秤が4cm下がった。1000分の1gで2cm下がるんだから、このアリの体重は1000分の2gってこと。軽い!

  • 著:滝川洋二(NPO法人ガリレオ工房理事長/東京大学教養学部附属教養教育開発機構)
  • イラスト:有留晴香
  • 提供:(株)誠文堂新光社「子供の科学」編集・加筆

この実験を参考に、いろいろな研究テーマを探してみよう!

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