長野県伊那市立伊那小学校 6年 福澤 和広 他36名
平成11年11月から12年8月までの観察をまとめ、昨年、私たちは14の結論を出した。
傘をささずに雨の中を走るか、歩くかしたときの体のぬれ方は、自分の体験や友だちの様子の観察から、次の4種類に分類できる。
| 学枚では、どんな種類の野鳥が見られるのか。 | |
| 野鳥が多く見られる時期があるか。 | |
| 多く見られるのは何科の野鳥か。 | |
| シジュウカラのペアは、いつごろ増えたり減ったりしているのか。 | |
| シジュウカラが好む巣箱はどんなものか。 | |
| シジュウカラは、どのように子育てをするのか。 | |
| シジュウカラは、どこからえさをとってくるのか。 | |
| シジュウカラが巣箱に作った巣は、どんな材料で作られているか。 | |
| 巣箱で繁殖するシジュウカラとスズメの違いは何か。 | |
| 野鳥の種類によって、えさの食べ方に逢いはあるか。 |
| 毎朝8時25分から8時40分まで野鳥観察を行った。 観察場所を分担して観察し、 野帳に、場所・種類・数を紀録した。 それを持ち寄って教室で発表し合い、野鳥観察記録とした。 |
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| 平成11年11月から平成13年8月までの野鳥覿察記録を月ごとにまとめた。 | |||||||||||||
| 野鳥観察記録を野鳥の料別にまとめた。 | |||||||||||||
| 野鳥観察記録から、シジュウカラのペア(オス・メスのつがい)が 見られた回数を月ごとにまとめた。 |
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| 巣箱を毎日のぞいて、シジュウカラが入ったかどうか調べた。シジュウカラが入った巣箱は、シジュウカラを驚かさないように、中の変化を調べた。ヒナが生まれたら、親鳥がヒナに持って来たえさを巣箱の近くで観察し、記録した。 | |||||||||||||
| シジュウカラの覿が巣箱を出たら追いかけ、えさをとっている場所をつきとめた。 オスとメスに分けて地図に印をつけた。平成13年度はえさとり場所の範囲が正確に なるように、1組のペアについて、100個の印が付くことをめざした。 |
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| ヒナが巣立った巣を巣箱から取り出して乾燥させ、電子上皿てんびんで重さを量った。 巣を分解して巣材別に分け、それぞれの重さを量った。 |
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| スズメが多く見られる場所に巣箱をかけた。巣箱に入ったスズメの繁殖の様子を観察した。シジュウカラと同じように、スズメのえさとり場所を つきとめた。 | |||||||||||||
| 小学校の構内の6か所に高さの違うえさ台3つ(140cm・90cm・40cm)を設置し、 ひまわりの種・アワ玉・りんご・みかん・パンを置いた。 平成12年3月12日、午前6時〜午後4時まで、記録をとりながら観察した |
(1)学校で発見した野鳥の種類 (2)野鳥が多く見られる時期について
表1 発見した野鳥と発見した時期
(3)多く見られるのは、何科の野鳥か。
伊那小学校の周りで発見された野鳥の科別発見回数は以下のとおりであった。
| ヒヨドリ科:1010回(651回) | |
| シジュウカラ科:667(606) | |
| カラス科:615(570) | |
| ハタオリドリ科:574(285) | |
| ワシタカ科:410(507) | |
| ハト科:339(382) | |
| セキレイ科:326(306) | |
| ムクドリ科:183(208) | |
| アトリ科:167(384) | |
| キツツキ科:79(108) | |
| ツバメ科:63く109) | |
| サギ科:40(5) | |
| メジロ科:36(10) | |
| ウグイス科:33(84) | |
| ツグミ科:25(27) | |
| エナガ科:22(176) | |
| ホトトギス科:22(11) | |
| ヒタキ科:15(7) | |
| モズ科:14(39) | |
| キジ科:7(3) | |
| レンジャク科:5 |
(4)シジュウカラのペアは、いつごろ増えたり減ったりしているのか。
グラフ1 シジュウカラの月別ペア数の変化
(5)シジュウカラが好む巣箱は、どんなものか。
| シジュウカラが利用した巣箱の周りには、たくさんシジュウカラのペアが見られた。 シジュウカラはペアになり、巣になりそうな場所を探していると考えられる。 |
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| 平成12年度には37個の巣箱をかけ、17個が利用され,8個で繁殖が成功した。 平成13年度には50個の巣箱をかけ、21個が利用され、12個で繁殖が成功した。 |
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| 平成13年度は50個も巣箱をかけたのにもかかわらず、利用率は上がらなかった。 校地の面積が同じなので、巣箱を多くかけても、シジュウカラが 利用できないからだと考えられる。しかし、シジュウカラは時をずらして 同じ巣箱を二度使い、繁殖率は30%に上がった。 |
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| シジュウカラの好む巣箱は、 であることが分かった。 |
(6)シジュウカラはどのように子育てをするのか。
| 平成12年度は合計8組のペアが穀殖に成功しているが、私たちは、同じ時期のものを、 第1繁殖期、第2繁殖期、範3繁頼期と名付けた。 |
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| 平成13年度には、全部で12の繁殖があったが、記録が不十分なものを除き、 9つの繁殖とした。 |
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| 表2の(5)と(11)、表3の(36)のペアは、他の巣箱でヒナが巣立つ直前に単作りを始め、 ヒナが巣立つ頃に、ちょうど合わせて産卵していた。 (5)、(11)、(36)の巣箱でヒナが 生まれる頃には、もう、他の巣箱のヒナは巣立っていた。シジュウカラは、 他のペアの動きを、よく見ていると考えられる。 |
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| 平成13年度には33,39の巣箱で、2度繁殖が行われた。環境が良く、 好まれる巣箱だったと考えられる。 |
表2 |
表3 |
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表4 シジュウカラの子育て日数の平均
平成12年度 |
巣作り |
産卵 |
砲卵 |
子育て |
巣立ち |
第1繁殖期 |
9 |
6 |
16 |
14,3 |
2,7 |
第2繁殖期 |
7,5 |
5 |
12,7 |
15 |
2 |
第3繁殖期 |
(54,5) |
5 |
8 |
20 |
3 |
平成13年度 |
巣作り |
産卵 |
砲卵 |
子育て |
巣立ち |
第1繁殖期 |
14 |
3,5 |
1,5 |
14,5 |
2 |
第2繁殖期 |
7 |
4 |
13 |
18 |
1 |
第3繁殖期 |
(48,3) |
8 |
11,7 |
13,7 |
1,7 |
第3繁殖期の巣作りについては、一度、ほうきされた巣を、敷か月後、
卵・ヒナの数について
ヒナに与えるえさについて
| オスよりもメスの方が多くえさをとりに行っていた。 | |
| ヒナが生まれて1回目はえさやり回数が少ないが、その後だんだん増えていき、生後10日目を過ぎて巣立ちの日が近づくにつれてだんだんえさやり回数が少なくなっていった。 | |
| えさやり回数が多い親鳥は、1分間に1回オスかメスがえさを持って来ており、 少ない覿鳥でも10分間に1回は、えさを持って来ていた。 |
(7)シジュウカラはどこからえさをとってくるのか。
| メスは巣の周りでのえさとりが多く、オスは遠くまで行っていた。 | |
| 平成12年度には同じ時期にえさとりをしていたペアのえさとり範囲は 重なっていなかった。平成13年度には、第1繁殖期のペアのなわばりが重なった。 |

シジュウカラがえさをとる木は少しずつ変わっていった。
(8)シジュウカラが巣箱に作った巣は、どんな材料で作られているか。
平成12年度の玄関前の巣は、コケの数2415、コケの重さ4.6g、毛の数16842、毛の重さ3g、その他(ワラ・木)の数3606、重さ19gで合計26.6gだった。(9)巣箱で繁殖するシジュウカラとスズメの違いは何か。
シジュウカラの巣の作り方:
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| ヒナが生まれて1回目はえさやり回数が少ないが、その後だんだん増えていき、生後10日目を過ぎて巣立ちの日が近づくにつれて だんだんえさやり回数が少なくなっていった。 |
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| えさやり回数が多い親鳥は、1分間に1回オスかメスがえさを持って 来ており、少ない覿鳥でも10分間に1回は、えさを持って来ていた。 |
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| スズメが産んだ卵は7個だった。 | |||||||||||||||
| スズメの巣箱の周りには11羽のスズメがいた。そのうち3羽は東側へ、 その他は巣箱に頭を入れた後、いろいろな方向へ飛び立った。 |
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| スズメとシジュウカラのえさとり範囲が重なり合っているが、 争いが起こらなかったため、スズメとシジュウカラでは、 なわばりは関係ないということが分かった。 |
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| スズメのなわばりは、シジュウカラのなわばりよりも大きかった。 |
(10)野鳥の種類によって、えさの食べ方に違いはあるのか。
| シジュウカラは高・中の高さのえさ台に多く来て、ひまわりの種を食べた。 | |
| ヒヨドリも高・中の高さのえさ台に多く来ていた。りんご・パン・みかんを食べた。 | |
| アトリは高いえさ台によく来たが、地面に落ちているえさもよく食べた。ひまわりの種・ りんご・アワ玉を食べた。 |
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| シジュウカラはヒヨドリ・スズメ・アトリが来ると、にげた。 | |
| アトリとスズメはヒヨドリが来ると、にげた。 | |
| キジバトやヒヨドリはスグメやシジュウカラなどより長くえさ台にいた。 |
| 伊那小学校の周りでは、平成12年度に36種類の野鳥が見られたが 平成13年度には種類が減っていた。 |
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| 1番多く見られているのはヒヨドリである。 | |||||||||||
| 増えている野鳥は、シジュウカラ・メジロ・ヒヨドリ・スズメ・キセキレイ・ ハクセキレイ・アオサギである。減っている野鳥は、ヤマガラ・ヒガラ・ジョウビタキ・ オナガ・カワラヒワ・コゲラ・アトリ・モズ・セグロセキレイ・キジパト・トビ・ ツバメ・イカル・ウグイス・イワツバメである。変化がないのは、カラス科の野鳥である。 |
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| 見られる野鳥の種類が少ないのは、8月である。 | |||||||||||
| シジュウカラは、初冬からペアを作り始め、その数がどんどん増えていく。 繁殖が終わるとペアを解散する。 |
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| シジュウカラのペアが好む巣箱は、高さが2m以上にかけられていて、 穴の大きさが直径2.9cmのものである。穴の向いている方角にはこだわらず、 巣箱の周りの環境(えさはあるか、危険はないか、入り易いか、など)を 優先していると考えられる。 |
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| シジュウカラは、3月の終わりから8月にかけて、1シーズンに3回繁殖する。 その中でも4月〜5月(第1繁殖期)は繁殖するペアが多い。気侯が暖かくなり、 えさが豊富になって、争って繁殖場所をさがすと考えられる。 |
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| 第1繁殖期に繁殖できなかったペアは、繁殖しているペアの動きを見ているかのように、 もうすぐヒナが巣立ち、なわばりが空きそうな場所を見つけ、 絶みょうなタイミングで産卵する。卵からヒナがかえるころには、もう、 そこのなわばりは空き、自分たちのなわばりが作られる。 |
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| シジュウカラの繁殖は平均して、巣作りに9日、産卵に5日、抱卵に13日、 子育て(えさやり)に16日、巣立ちに2日、全体で42日〜49日かかる。 第2繁殖期は第1繁殖期よりも期間が短い。それは、暖かくなるので、 抱卵に必要な日数が減るためだと考えられる。 |
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| 1組のシジュウカラのペアは、およそ8個の卵を産み、7羽のヒナを巣立たせるが、 第3繁殖期になると、その数はうんと減ってくる。 さきに繁殖場所を見つけるペアほど強くて繁殖能力が高く、 おくれたペアは繁殖能力が低いからだと考えられる。 |
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| えさとりには、オスよりもメスの方が多い回数行く。メスは、巣箱のヒナの近くで、 ひんばんに巣箱にもどり、オスは、遠くまでえさとりに行くからである。 また、えさやり回数は、10日目ごろまでは増えるが、 ヒナの巣立ちが近づくにつれて少なくなっていく。 |
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| シジュウカラの親鳥がヒナに、特に多く与えるのは、糸ミミズ・ミミズ・青ムシである。 その他に、ガ・クモ・カ・チョウ・ハエ・ハチ・イモ虫を与える。 |
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| シジュウカラのペアは、自分たちのえさとり範囲(なわばり)をもっていて、なわばりは、他のペアとは重ならない。繁殖数が多くなり、こみ合って来た時には、強引にわりこむペアもいるが、多くの場合は、そのなわばりが空くのを待って、自分たちのなわばりを作る。 | |||||||||||
シジュウカラとスズメの繁殖について
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| 高いえさ台、低いえさ台、中ぐらいのえさ台をならべておくと、 野鳥は高いえさ台と中ぐらいのえさ台で食べる。しかし、 アトリやスズメは地面に落ちているえさも食べに降りる。 |
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| 野鳥には、強さの順序がある。えさ台に来ていた野鳥の中では、ヒヨドリが1番強く、 続いて、アトリとスズメ(この2種郵の順序は分からなかった)、1番弱いのは、 シジュウカラだった。 また、暫戒心も野鳥によって違う。 |
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| 野鳥によって食べるえさが違う。 |
| せっかく巣箱に入って繁殖したのに、記録がしっかりしていないものが いくつかあって残念だった。 |
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| えさやり回数調べは、いくつかの巣箱で、ヒナが生まれた日から毎日やれば良かった。 | |
| シジュウカラの作った巣の分解はとても大変だったのに、 その秘密が分からなくて悲しかった。 |
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| 巣箱に入ってくれたスズメは1組だけで、スズメの記録は、 その巣箱だけになってしまった。巣箱の周りには明らかに11羽のスズメがいた。 ペアが育てるのではなく、集団で子育てをしているのかもしれないが、 もっとはっきりさせたかった。 |
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| スズメとアトリの強さの順序、キジバトとカワラヒワの位置もはっきりさせたかった。 | |
| 私達は、2年間の研究で、野鳥がとても好きになった。 ずっと、野鳥観察を続けていきたい。 |
審査評 審査員 高家 博成
37名の児童が手分けして、3年間にわたって野鳥を詳細に観察し記録した作品です。
単に野鳥の種類や数の記録だけでなく、シジュウカラに焦点をあてて、番いつくり、
好む巣箱、巣作りの材料、子育て、繁殖回数、繁殖数、餌の種類、餌を取る場所、
餌の食べ方などの詳細な記録を取るとともに、
スズメの繁殖法との違いなどについても論じています。
それぞれの観察例は実に多く、繁殖生態がくっきりと浮き彫りにされています。
多くの個体の追跡による観察は、いったいどのようになされたのかと驚嘆してしまいます。
大変困難だったことでしょうが、それはきっと参加した皆が手抜きなく、カを合わせ、
しっかりと記録していったからこそ完成したものでしょう。
結果を続めば、専門の研究者にもシジュウカラの繁殖に関しては、大変重要な情報を
提供していることがわかるでしょう。この作品には審査員の皆さんも感嘆していました。
指導について 長野県伊那市立伊那小学校 飯島秀紀
本校では、子どもたちの求めや願いを基にテーマを決め、学級単位で
総合学習を行っています。本研究は3年前、「鳥を捕まえてみたい。」という4年生の
無邪気な発想からスタートしました。
そ して、野外を駆け回るうちに、まず鳥が鳥として見えてきて、やがて、ヒヨドリとして、シジュウカラとして、子どもたちには見えてきました。
5年生の春からは、シジュウカラの子育てを追い掛け始めましたが、
そこには疑問がいっぱいでした。図鑑で調べるだけでなく、知情意体の全体を働かせて
関わった野鳥は、私たちに、図鑑以上の、本来持っている複雑で難解な世界を
見せてくれたのだと思います。
子どもたちは、それらの疑問を、柔らかな発想で解決してきましたが、
調ペようがなかった問題や、結論を確かにしようと取り組んだ2年目の観察で、
答えがはっきりしなくなってしまった問題もありました。ここでは、
ありのままの観察データから正直に考察するように努めました。
研究の過程で、問題解決能力やデータの解析能力、文章・図表での表現力などが
培われてきたと思いますが、私が一審願っていたのは、シジュウカラの命を感じる心と、
壁にぶつかっても挫けず粘り強く努力する姿だったと思いまもどの子も野鳥が大好きです。